Kawaguchi Jin – Junk

制作期間が長く、最も記憶に残る作品。この作品は、Kawaguchi Jinという一人の男を知ることから始まった。彼の記憶、彼の幼少期、彼が世界に抱く疑問。何十回にも渡るディスカッションと、掘り下げられたコンセプトが交錯する中で生まれた映像である。夢と無意識、死と人間の潜在意識にフォーカスし、彼の存在意義に触れようとしたが、それは容易ではなかった。

シュルレアリスムにおける「心的オートマティスム(精神の自動性)」を引き出すことが、制作の核心にあった。絵画や詩が偶発性を重視するように、映像においても偶然を許容することが必要だった。思考を手放し、心が無意識の流れに沿って動くがままに映像を組み立てる。果たしてそれをどう映像として表現するか――それが課題だった。

人がどこまで自己を追求し、無意識の海に潜っていけるのか、その答えを知る術はない。夢と現実が交わる場所で、Kawaguchi Jinの存在を投影することで、観客は自身の無意識に向き合うだろう。

その困難さを語るなら、潜在意識を映像として描くのは、画家がキャンバスを見つめ、初めて筆を下す瞬間のようだと言えた。あの瞬間の緊張と期待。だが、すべてが流動的で形のないものを形にする苦しみもそこにはあった。

完成には多くの人の手が必要だった。特に間宮光駿のディレクションと編集は、この作品を完成形へと導いた。彼の感覚と判断力がなければ、あの感覚的で形のない映像世界は、ただの断片に終わっていたかもしれない。光駿はまるで沈黙の中で何かを見つけ出すかのように、素材を丁寧に繋ぎ合わせ、視覚的な詩を生み出してくれた。彼には感謝している。

この作品は、自分にとって満足のいくものに仕上がった。数十年後、観客がそれを見ても、作品の中に潜む問いかけは色褪せることなく、心に刺さるだろう。


Starring
-Jin kawaguchi

Director 
-Koshun Mamiya(YUKIKAZE)

VFX Director 
-Navid Mohammad (AVESTA)

Assistant Director 
-Kaiya Baba(YUKIKAZE)

Director of photography 
-Kotaro Yamada(YUKIKAZE)

Filming assistant
-Sora Okubo(YUKIKAZE)
-Roku Watanabe

Lighting Director
-Sota Sugiyama

Styling
-Nuga